チャートを読んでいると天体の強弱がフラットになりがちなので、再確認のため覚え書きとして書いてみました。

天王星、海王星、冥王星の外惑星にはサインの支配は考慮していません。天体によるサインの支配は、チャートをホールサインシステムで読もうとした時から、伝統占星術にならって太陽から土星までの6天体で考えています。試しに外惑星を今言われているサインの支配星に当ててみましたが、規則性もなにもありません。ホロスコープというのはご存じとおり、出生者の生まれた瞬間のチャートで、これからまさに生きていこうとする出生者の羅針盤となり機能するものです。極めて現実的であり、スピリチュアル的な言葉でいうなら3次元の様相です。ホロスコープでは太陽から冥王星まで10天体が、特に違いもなく同じように記されていますが、私の感覚ではホロスコープの外側にサイン、ハウスを取っ払ったもう一つ外円があって、そこを3つの外惑星が運行しているとイメージしています。(下記の図)このように美しく配置されたサインと天体の支配星の関係では、とても他の天体の入る余地はありません。

でも、肉眼では見えないけれども、実在しているということがとても重要で、何らかの作用はあると言うこと、『見えないけれどもある』という事実です。
ホロスコープ4外惑星:サインー支配星

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■個人的要素
太陽:目的、意思
月:感情、好み(感覚的なもの)
水星:知性、思考
金星:愛、美、社交性
火星:行動、活力、積極性
■社会的要素
木星:拡大、発展、安定、広がっていくもの
土星:制限、試練、安定、狭まっていくもの
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★宇宙の中では太陽系にあるということで、極めて人間社会(地球)に近いけれど、深く強いエネルギー(影響)を発するもの。人間にはコントロールできない力
■宇宙の導き
天王星:突然の変化
海王星:隠れたもの、見えないもの、じわじわと気がつかないうちに浸透しているイメージ
冥王星:破壊と再生とよく言われますが、壊そうとするのはそれだけ強いこだわり、エネルギーがあること。戦争はもとよりある種の集団など、人が集まるのには一人一人の念が膨張しそれが生き物のように大きなエネルギーとなり、果てはコントロールができないような...、こうなると膨張するだけ膨張して後は壊すということになるのかもしれません。
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たとえば、冥王星には原子力やが当てはめられますが、人間が制御できないものという点ではまさにその通りの事を表していると思います。原子力の力は太古の昔、人類が初めて火を使ったような衝撃だったかと...、でも火は火星が管轄し人類の進化の礎となりました。原子力は兵器を除いては、主に原子力発電に使用されていますが、2011年の東日本大震災の時の原子力発電所の被害を見れば、何か事が起こったとき人はとても無力です。(当時、皆さん努力されたことは尊いと思います。)冥王星の発見で冥王星が認識され、当時としたら夢のエネルギー(小学生当時の娘のもらった鉛筆にも印字してありました)、それが使い方次第で広島、長崎のような悲劇にもなり、70年以上経ってもコントロールできない現実があります。こういったものを手にした人類は、パンドラの箱を開けたようなもの。『冥王星=制御できないもの』がぴったりかもしれません。『制御できないもの』が、大きなうねりとなって破壊につながり、何もなくなった所からの再生という感じでしょうか。再生するために破壊するのではないと思います。コントロールできないエネルギーが膨張し物事の破壊に向かうというイメージです。

天王星は1781年に発見されましたが、この頃はアメリカの独立、フランス革命が起り、そしてこの後、産業革命としてが世界各地で発展していきます。この事もあって、天王星は革命の星、改革の星と言われてます。それぞれの地位が生まれながらに確率されている中、一番底辺の庶民が『何かおかしいぞ、これでいいのか?』と気がつき始めた。天王星の発見により意識され、スパイスのような閃きを降り注いだのではないでしょうか。天王星は「突然の出来事」など突発的である意味合いがありますが、『閃き』とも言えるように思います。

海王星は一般的には神秘的な星として、スピリチュアルや夢、幻想などとして捉えられています。一言で言えば、やはり『見えないもの』でしょうか。イメージとして広い広い宇宙で、境界がない世界、そこに入ると体も消えて融合してしまうそんな世界をイメージします。『見えなくても何かがそこにはある』天王星が『閃き』とすれば、海王星は閃きの宝庫、人間社会では計り知れない叡智の宝庫ではないかと思います。元来、見えないものであり、曖昧さを示す星なので、『それは何か?』と言われれば、受け取る側次第とも言えるでしょう。

現在、外惑星の様子はというと、オーブは広めながら海王星と冥王星のセクスタイルがあり、アスペクトはしていませんが、天王星が牡牛にあり小三角的な位置づけです。かなり先ですが海王星に土星がコンジャクションしてきますので、この外惑星の中に入った土星はどう出るのかなとちょっと興味深いです。海王星と冥王星のセクスタイルというと、私のネイタルにもあり、パーソナル天体の水星ががっつり絡んでいるので、影響としたら何だかな???と思うのですが、こうして占星術に興味を持っていることや、霊的なもの、古代の歴史や、不思議遊戯なものに子供の頃からとても興味のあるのがそれかなと思います。

■自分のチャートから
emiemi_外惑星考察2022_12

私も占星術を勉強し始めて、何の疑いもなく蠍のサインの支配星は冥王星としていました。水星が蠍で冥王星になるため、洞察力やら探究心などと言われより深く知りたいというのは確かにその通りかも、と思います。蠍のサインはそのような性質としてよく言われてます。ASCが双子なのである意味、真逆な性質、興味をもってころころ手を出して(ASC双子)、何一つ続かず、というのは突き詰めて知りたい、やりたいという気持ちがそれらのものには感じなかったということだと思います。そもそもASCと6ハウスはアスペクトを持たないハウスの関係で、お互いのことが良く見えていない「アバージョン」と言われる間柄です。ASCで示された双子の興味が、実質である水星の働きになかなか形としてつながらないのはなるほどなと思います。ただし不思議なもので手を出して放置したものでも、ぶり返すという事がよくあります。途中、中断してましたが、一番こうして続いているのが占星術です。どうにか続いている占星術ですが、この占星術の興味はASC双子からのものでは無いように思います。(特に主観)直でn水星、海王星に響いたものだと自分では思っています。

蠍の水星を占星術本(正当占星術入門:秋月さやか著)から見てみると、
『鋭い洞察力を暗示、真実を見抜く力があり、推理力、直感力、集中力に恵まれるでしょう』と書いてあります。現代では蠍は冥王星が支配するとされていますから、独特なこの描写はいかにも蠍座的であり冥王星的と思えますが、伝統占星術では文字通り蠍は火星が支配します。火星は牡羊のイメージが強いですが、蠍のサインは『女性宮・不動宮・水(clod & moist)』で火星が支配星とされています。一方、牡羊のサインは『男性宮・活動宮・火(hot & dry)性質としてはほぼほぼ真逆な性質のサインを火星が支配してます。そもそも、火星に限らず、太陽、月以外の天体は二つずつサインを支配し、基本的に男性サイン、女性サインをそれぞれ受け持っていることから、そのような要素があるのだと思います。イメージとしては天体の持つ二つのサインで完成するというような感じです。

なので蠍の支配星として、あまりなじみのない火星(副支配星と言われてる)ですが、『女性宮(内向的)・不動宮(安定と持続)・水(clod & moist)情のある中にも確固とした冷静さを示す)』このような基本的性質をみると、現代で言われる蠍サインの性質と通じるものがあると感じます。

私のネイタルチャートで言うと、水星は蠍で海王星とコンジャクションしています。簡単に言えば、じっくり見据えて判断できる、直感力などが当てはまります。これらはアスペクトも良好なので水星の働きとしては上手く対処していけそうです。蠍の支配星の火星は何を示しているかですが、私はもたらされる原因と考えています。6ハウスは蠍で7ハウスの火星が支配していますから、7ハウスに関することが主に要因になるわけです。要するにディスポジターです。火星は7ハウスでDSCと金星とコンジャクション。火星の状況としてはあまり良くなく、金星とコンジャクションでこれには恋愛重視的な説明が、各種の占星術本に書かれていますが、自分では正直ピンと来ないです。おそらく内面にそういう気持ちはあるのでしょう。ですが、頂点に土星がありこれがとても強いです。頭から押さえ込まれている感じ、でもそれは本人はなんの苦も無く、なれてしまっておかげで無難に生きられています。先ほどの火星的原因ですが、7ハウスは他者との関係、配偶者との関係があります。そのような人との関わりからのトラブルで水星は頭を悩ませる、一生懸命策を講じなくてはならいとなります。ですがやはり頂点の土星の威力はすごいです。土星が社会での位置づけ、自分の社会的立場を考えさせるので、7ハウスの金星、火星でのありそうなトラブルをことごとく回避させます。これまた無難に生きられているのです。なんとありがたい土星でしょう。オーブは広いですが、水星は土星とトラインなので土星的なものを素直に受け入れられているのだと感じます。

もう一つ言えば、一見トラブルの起きそうな7ハウスですが、サインは射手で支配星は木星です。木星は2ハウスにあり、唯一サインオブアウトで太陽とトラインになっています。私はサインオブアウトでも通常通りアスペクトとしてみています。サインオブアウト、サイン違いのあり得ないアスペクト、でもまさに現代社会はあり得ないことだらけ、単純だった物事はどんどん複雑化していきます。その複雑さを示すアスペクトで私は「あり」ではないかと思います。

ちょっと話がそれてしまいましたが、7ハウス射手の支配星は木星で、木星は太陽とトラインになっています。7ハウスの示す人との関わり方、土台に木星と太陽のトライン(生きる上での心構え)が関係しているのです。このアスペクトは完全に良いアスペクト、これが対人関係のトラブル回避につながっていると思います。例えば、目の上のたんこぶ的な頂点の土星も、サインは魚で支配星は木星です。木星は上に書いたとおり、生きる上での私の心構え、簡単に言えば「寛容」って感じでしょうか、土星の厳しさや現状を反発することなく受け入れられるのも、このような背景があるからと言えます。

このようにチャートを見ているので、一部分を取り出しての説明はとても難しく感じます。同じ10ハウスに土星があったとしても、サインの支配星の状態で示される事柄は様々だと思うからです。実は『UpNote』というアプリを見つけまして、何か書こうかなと思って外惑星の事をと書き始めましたが、とりとめのない話になってしまいました。水星と海王星のコンジャクションのぐだぐだ感です。。。また何か閃いたら書いてみようと思います。

2022/12/15 16:34
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